それから1週間後、私は高層マンションの入口にいた。

やっばあ~

大きすぎる…

カラコロと音のするトランクを引きながら自動ドアを通った。

トランクの音が入口に反響する。

「先生、まさか家って…」

「ん?まぁ入って入って。」

先生はなんともないように30階のボタンを押した。

40階建てで30階…

先生まさかお金持ち…?

こんなに地味男子な感じがするのに…!

私はすたすたと歩く先生について行く。

エレベーターもぐぃーんだ!ぐぃーーん!!

「ついた、ここ。」

相変わらず素っ気ない…

先生は慣れた手つきで鍵を開け私を部屋に入れた。

「いらっしゃぁい!!」

奥の方からバタバタという音がして人が現れた。

「榊原先生!?」

目の前にいるのはいつもと違う格好の榊原先生だった。

私服の先生2人と見知らぬ場所…。

怪しいしない感じしかしないよね。

「僕もたまにここに泊まってるからこれからよろしくね。」

榊原先生は笑顔で言った。

えそれは色々大丈夫なの…

「ほんとに、、。今日も泊まってくのか?」

月島先生は聞いた。

2人はすごい仲良しなんだろうなぁ。

「うん。そうだ、あめさん。荷物おかなきゃ」

「あはい!どこ置けばいいですかね?」

「一応僕の家なんだから。こっち、こっち。」

月島先生は私の荷物を持って入口をはいってすぐの部屋に私を案内した。

「広い…!ありがとう先生!」

もう、タメでいいよね。

これから一緒に暮らすんだし。

「うん、自由に使っていいから。」