由香里を家まで送り届け、自分の家についた私は、すぐにシャワーを浴びた。

仕事の後はこれに限る。

そう、医師として働いている時からの、私の日課。
ルーティンって言うのかな。

熱いシャワーを浴びて、頭をリセットする。

「これから、私どうなるんだろう。由香里には、あぁ言ったけど。夏帆戻ってくる気があるのか…。
とりあえず、出来る事をするだけ。そう。それだけ」

浴室から出た私は、バスタオルを巻いたままリビングに行き、冷蔵庫からビールを取った。

ふーっ。
勢いよく、喉に流し込む。

…オッさんか。
私は、けどこれが止められない。
仕事の後のビールは、やっぱり美味しい。
特に、久しぶりだったせいもあり、緊張していたから余計に、このビールが美味しく感じられる。

由香里は、仕事は心配してないって言ってたけど、私は心配だらけだ。

とにかく、やるだけの事はやろうか、そんな事を考えながら眠りについた。