「夏帆?夏帆?仕事遅れるよー?」

呼んでも返事がない、
まさか昨日、かなり酔っ払って帰ってきてたから、起きられないんじゃ?


「夏帆!今日は準夜勤でしょ?遅れるよ」

ガチャ

「あれ、いない」

ええ?
いつの間に行ったの?
さっき私が買い物に出かけた時は、まだねてたのに?

おかしいなと思いながら、ベッドの上を見た。

「なに?これ…」

私は、ベッドの上にある封筒を見つけた。

『姉さんへ』

なによ、これ。
封筒の中を見て、絶句する。

『退職届』

「な、何よこれ!退職届って、何!」

ちょっと待って、退職届がなんでここにあるのよ。
そう思いながら、まだ他に何かあるか探してみた。

あった。

それは私宛の手紙だった。