大道芸人‥私はそう呼んでいる。
何故なら、あいつは語りや物でクラス中の視線を寄せ、何度でも繰り返しやったりする。
生徒を手の上で転がし続けるようにしか見えないから。
大道芸人は、得意気な顔をして私をからかう。
「聞いたか?かのん。こういう良い子も居るんだから、お前も少しは気楽にやろうぜ!」
だって、面白くないし。
「‥5分無駄だよ。」
「いいの!5分くらい!学生は遊ぶのが本業!!」
‥本業は学業。それに、もう進路決め始めたけど、そんな事言っていていいの?
大道芸人は、不機嫌そうな顔でこっちを睨んでる。
今にも愚痴られそうで目を反らした。
(はぁ…。)
思わずため息が出てしまった。
(‥えーっと、教科書80ページね。作者の‥)
確かに、どちらかが良いかと聞かれれば、遊び。だけど、こんなの『馬鹿みたい。』
(…ん!!?私、今。口にだして…た‥??)
「ああっ!?」
大道芸人‥怖い。
「今何て言った?」
「あっ。いや‥」
(やっぱ聞こえてたよ~)「俺のやり方にケチ付けるのが楽しみか?お前のストレス発散なのか?」
大道芸人は、私の方へ歩いてくる‥。
そんな先生をみて皆は静まる。
それを割るように南がひそひそと口を割った。
「ちょっと(汗)かのんどうするの~!まっちゃん切れてるじゃぁん(泣)」
周りも、この状況を飲み込んだのか、騒がしくなってきた。
(みんな、うるさ‥)
「みんなうるさい!‥うるさいよ。」
‥不覚にも、私の目から涙がこぼれ落ちた。
もう、気持ちのコントロールが出来ない。
「おい、かのん。お前は」大道芸人は私の顔を覗き込んだあと、何かを言おうとした。
けれど、私はそれを止めるように
「先生のやり方を否定したんじゃない!みんなを退かしたかったんじゃない!‥でも笑えない冗談もある。皆より通じないんでしょ!私が悪いんでしょ!!」
先生も生徒も皆あ然として私を見てる。
南は隣で泣き崩れてる。
「かのん!とりあえず落ち着け。」
大道芸人は、私を宥める。私の肩に手を置き、落ち着けと繰り返す。
だけど、私の暴走は止まらない。
「こんな所二度とこない」

