心は次々と針を刺しているように痛む。
こんな体をして、澄み切った青い空を眺め、川の音を聞きながら帰る姿は、どう映っているのか。
一目置かれているのか。可哀想に見られているのか。
みんなと変わらなく見えてるのか。
どれにしたって、声を掛ける奴はいない。

それが現実なんだ。

心についた錆は剥がれ落ちては積まれ、また新たに錆付いていく。

河原に咲く赤い花が、増えるほど心は同じ色に染まって行く気がする‥。深紅色の花はハートを塗るような綺麗なものではなく、白雪姫が食べてしまう毒りんごの様‥。
日を繰り返す度、季節が動く速さとは反比例に、気持ちは足取りを遅くしていく。
後ろから引っ張られてるかの様に、体は前に進まない‥。