「失礼しまーす」
放課後、誰もいない視聴覚室で
毎週木曜日に先生と待ち合わせしている。

いつもなら
凛、こっちこっちと手招きする先生が
今日は見当たらない。
鍵は空いていたということは先生は来てるのだ。

教室を見回しながらそっと
ホワイトボードの前まで歩くと
教壇の裏で先生が寝ていた。

メガネは外してポロシャツの胸ポケットの中だ。
唇は少しだけ半開き。
意外にまつ毛が多いが長くはない。
目の下の小さなホクロが好き。

ホクロにキスしたくなった私は
床に両手をついて身を乗り出した
その瞬間
「ひょあ!」
ドサッ
私はアホっぽい声を上げる。
寝ていたはずの先生に急に押し倒されたからだ。

私の上に覆い被さった先生は
私の髪に顔をうずめている。

「先生〜、びっくりしたよぉ」
私は甘えた声を出す
「びっくりした?」
髪から顔を上げた先生が私を見て
いたずらっぽく微笑む。
「え、ずっと起きてたの?寝たふりなの?」
と私が聞いたら
「うん。凛ちゃんがどうやって
起こしてくれるのなぁと思って」
と期待通りだったようでピースした。

そして私にキスをする。
先生の熱い舌に私も応える。
先生が私の耳たぶを触ってくるときは、俺のも触ってっていう合図だと私は思ってるので、そういう時は思い切って舐めると先生のスイッチは入ってポロシャツを脱ぐ。
ポロシャツを脱ぐ時の先生は最高にかっこいい。
そして悪い顔をしている。
先生とか誰かの旦那さんをやめた顔だ。
肉を目の前に興奮した
一匹のオオカミに私は見える。

制服のブレザーはそのままに
スカートだけ捲られて
パンツを少しずらすと
「凛、いれちゃうよ」
と言って私の返事なんか待たずに
侵入してくるのだ、いつも。

そう、これはいつものこと。

毎週木曜日の放課後は
先生と、視聴覚室で待ち合わせ。