「お待たせいたしました、ミルクティパンケーキでございます」


ほどなくして、ホワホワで今にも溶けそうなほどにおいしそうなミルクティパンケーキがやってきた。


「すっごいおいしそうっ!!」


ナイフとフォークを使ってパクリ!


「ん~っさいこう!」


「うちの高校の生徒、ぜったいここに通うね~」


実際、わたしたち以外にもう二組、うちの高校の制服を来た人たちがいる。


値段もリーズナブルだし、ボリューミーだし、いいところしかないよっ!


ぜったい流行るね!


わたしたちはあっという間にパンケーキを平らげた。


「おいしかったね~っ!」


「さてと、街に行こっか!」


腹ごしらえもしたことだし、はりきってダイくんのプレゼント見に行こうっ!


お会計を済ませ、パンケーキ屋さんを出た、そのとき。


メグちゃんのスマホが軽快な音をたてて鳴り響いた。


「!?ダイだ!ちょっと出るね」


どうやらメグちゃんに電話をかけたのはダイくんみたいで、メグちゃんはどうしたんだろう、という表情を浮かべてスマホを耳に当てた。


どうしたんだろう、とは、ダイくんは今部活中だから、メグちゃんに電話をかけることはないはずだからだ。