秘密の恋!?

「ご主人様、ご注文は何になさいますか?」



文化祭が始まってもう2時間


こういうやりとりにももう慣れた




恥ずかしいはずなのになんだか楽しい


「注文は君にするよ」


そう言って腕を掴んできた


え、なに・・・。



「・・・やめてください」



そう言っても離してくれない


怖い


誰か助けて


思い出したくないのにあの日の出来事が頭をよぎった




怖くて声が出ない


クラスのみんなも異変に気づいてくれたみたいだけど


そのことにも私は気づかないくらい恐怖にしばられていた




「その手を離せ」


「・・・誰だよお前」



私を恐怖から助けてくれたのは先生だった


あの時も先生は助けてくれた



「・・・先生」


きっと、私の声は震えていた