「リーダー、わがまま言って申し訳なかったね。

2軒も選んでくれてありがとう。」


「引退年は、思い入れのある家を1軒のみっていうのが決まりだけど、トムさんだけ特別ですよ。」


「どうしても・・この2軒に行きたかったから。」


「孤児院とカナちゃんの家か・・。
トムさんらしいです。

子供達には決して見つかっちゃダメですよ。」


「では、行って参ります。」


「お気を付けて。」



リーダーが敬礼をして、
トム 最後の飛び立ちを見送った。