「・・・・なんだ? 照れてんのか?」 「・・・別にっ・・。 ・・って・・ちょっと! 空飛ぶの!?」 「今更何言ってるんだお前。 子供の時にサンタの絵本とかビデオ見なかったのか?」 酔っ払い女が軽く悲鳴を上げるが、 主人の綱を受けたトナカイが、 少しの助走の後イブの夜空へと舞い上がる。