しばらく女の顔を見つめていたムサシは、「やれやれ」と独り言を漏らした。
「・・・・分かった。
今からお望み通りドライブに連れてってやる。
だからその写真はちゃんと消しとけよ。」
「え・・ちょちょちょちょっと!」
一転、ムサシは大胆に酔っ払い女の体をお姫様抱っこする形で一旦持ち上げると、
空いたソリに乗り込んで、
自分の前に女を座らせた。
「私が前!?」
「途中で落ちられたら困る。
俺が後ろから抱えておいてやるからビビるなよ。」
大人2人で乗るには少し狭いソリ。
体育座りの形で女が前に座り、
ムサシがその体を優しく後ろから包みながら、トナカイに繋がる手綱を引く。



