“カシャッ”


ムサシの言葉を遮るかのように、酔っ払い女はカメラが起動されているスマホのシャッターを押した。


「えへっ☆撮っちゃった。」


「・・人の話聞いてんのかこのアマ!!」



すぐにスマホを奪おうとムサシの手が伸びるが、

酔っ払い女は自分の服の中にスマホを押し込んだ。


「どうするサンタさん?
スマホはこの中だよ?」


「・・んの野郎・・。」


あざとく胸を突き出してくる酔っ払い女に対して、ムサシに為す術は無かった。


「アハハ。サンタさんやっぱり見た目通り硬派だね。」