一向にどく気配も無い酔っ払い女にハァとため息をついたムサシは、

ポケットから煙草を取りだして火をつけた。


「サンタさんも煙草吸うんだ。」


「吸ってるのは俺ぐらいだけどな。
お前、こんな時間まで何してたんだ?」


「・・・・1人で飲んでた。」


「イブの夜に1人で飲むとか寂しい女だなお前。」


「うっさいわね。」


「彼氏はいねぇのか?」


「・・・いるよ。ちゃんと。」


酔っ払い女の表情が一瞬暗くなったが、

何か閃いたとばかりにすぐにパッとした表情をムサシに向けた。