無事に2軒目が終わる。

「先輩、これ間に合うんですか?」

時刻は早くも23時になろうとしていた。


「俺サンタになって13年になるけど1回も間に合ったことはない。」


「え!?間に合わない分はどうするんですか?」


「協会から親御さんに話は通してある。
俺達の代わりに置いておいてもらう。」


「は?結局は親任せなんですか??」


「まぁそんな感じだ。」


マキオは愕然とした。

これが自分が目指した、
夢見た仕事なのか。

もうジョーがただのおっさんに見えてきた。