「お前いつの間に・・・。」


猿はニヤリと笑うと、
“ウキー!”とモンキーダンスを披露します。


「桃太郎殿!

あなた達に気付かれず船に乗り込んだあっしの隠密行動っぷりはいかがですか!?

お願いします。
あっしも何かお役に立てる事があると思います。

あっしも家来にしてください。」



「そこまでして桃が食べたいのかこの食い意地っぱりが。」


犬は少し嫌悪感漂いながらワンと吠えますが、桃太郎がそれを制止します。



「面白い・・・。
分かった、共に行こう。」


「ありがとうございますっす!」







こうして桃太郎の元に、
犬、雉、猿という個性溢れる3匹の家来が集結しました。



桃太郎は鬼討伐の作戦を家来達に告げると、
鬼ヶ島へ向けて一直線に船を進めるのでした。



第3章 完