「鬼に恨みがあるのは人間だけではない。

我々動物も、これまで多くの命が鬼によって奪われた。」


犬の言葉に反応するかのように、木々の間からたくさんの犬が、キツネが、タヌキが。

多くの動物たちが顔を出します。



「そんな憎き鬼に立ち向かう初めての人間が、私にとって唯一無二の友ならば・・・。

私の命も一緒に賭けさせろ。」


犬は“ワォーン”と空に向かって遠吠えをあげました。