すべて洗いざらい話し終わって、俺は深く息を吐いた。
美羽は、最後まで黙って聞いていてくれた。
無言でいてくれるのが、今はすごくありがたい。
だけど、この沈黙も長くは続かないだろう。
先に口を開いたのは、美羽だった。
「それ…本当なの?」
「あぁ」
「でも、お医者さんから直接聞いたわけじゃないんでしょう?」
「まあ、盗み聞きだからな…」
「…陵。外出って、頼んだらできるの?」
「体調にもよるだろうけど、俺はできると思う」
「じゃあ、これから毎日遊びに行こ!」
ん?急に何を言い出すんだ?
「どういうことだよ?」
「私、明日から学校行かない」
何言ってんだ?コイツ…



