あと、もう少しだけ…



「俺さ、美羽が事故に遭ったって聞いたとき、すげぇゾッとしたんだ」

「…うん」

「俺の方が先に逝くと思ってたから」

「……うん」

「だから、さ……」


もっと、うまくやるつもりだった。
無理してることがバレても、明るく振る舞って。
最後は笑顔でサヨナラと告げる。

きっと、最高のシナリオ。



ふと、何かが瞳から零れる感触がして、
少し笑ってしまう。
不思議そうに俺を見つめてくる美羽に



俺は、








「俺、死ぬんだ」


変わらない現実を告げた。