あと、もう少しだけ…


「実はさぁ、驚くかもしんないけど、俺死なないみたいなんだよね。」

そして、しばしの沈黙。

「へ…?」

「だから、俺死なないの。生きていられるの!」

美羽はほんの一瞬、笑みを浮かべた。
しかし、悲しげに眉をひそめる。

「嘘つき。どれだけ一緒にいると思ってんの?陵の考えそうなことぐらい、手に取るようにわかるんだよ…?」

聞いたことのないくらい痛切な叫びが、室内に反響していた。

「私のこと、1番に考えてくれるのは嬉しい。でも、嘘なんて吐いてほしくないし、気を遣われるのはもっと嫌なの…!」


「うん…だよな、ごめん。
でも、今日話したかったのは別のことなんだ」



もう…後悔しないように。

限られた時間を生きるために。



「いずれ俺たちに訪れる、近い未来の話」