「…え?」
目覚めた途端、美羽がとった行動に俺は絶句した。
目を覚まして、俺と目が合って、頭に?マークを浮かべるのは、まぁいい。
その後、え?って戸惑うのも別にいい。
その次に美羽がした選択は、逃亡だった。
正確には逃亡未遂だけれど。
「なんで逃げんだよ?」
病室の扉に手をかけた美羽を捕らえた俺は、ひとまず彼女をベッドまで運んで問いかけた。
「お母さんがチクったんでしょう?」
美羽の声色には、少し怒りが混じっているように聞こえた。
「さっき教えてもらった。」
「…やっぱり」
「なんで、俺に秘密にした?」
「だって…言ったら心配かけちゃうし……
それに…もう私、陵に嫌われちゃったのかな?とか考えてたら、よくわかんなくなって…」
この前の俺の暴言を、かなり気にしている様子。
ひっどいセリフ吐いたもんな、俺…
「美羽、聞いてくれる?」
俺がそっと語りかけると、彼女はコクンと頷いた。



