打ち上げ花火に手持ち花火。

ボンボン樹のお陰で、普段買わないような派手な物もいっぱいだ。

「うぉっ!」

手持ちかと思って手で持っていたら、空高くウチ上がったり

危険と隣り合わせだ。

「……………先生…………手伝うよ…………。」

キスの怒りが少し治まり始めた千尋が、手伝いを買って出てくれた。

「ありがとう。
でも、樹の用意した花火は複雑過ぎて危ないから………
尋が怪我すると困るから気持ちだけもらっとくよ。」と言って頭を撫でた。

まだ拗ねてる千尋はツンデレのまま

「だから、手伝いたいの!!
先生一人がここで危ないのが嫌なの。
火を点けたり、隣にいるのはムリだけど……
前もって持ち手を確認してたら………ちょっとは大丈夫でしょ?
たまには尋の事も頼って!」って。

ホントに可愛いお嬢さんだ。

「尋………可愛い尋が悪いんだよ。」

今度は樹達に見られないように、掠めるだけのキスをした。

「もう!!」

「ごめんごめん。
だから言っただろう?俺も浮かれてるって!
はぁちゃんや樹は一緒だけど……
尋と旅行できるのは、俺だって嬉しいんだよ。」

これはホントの気持ちだ。

生徒で高校生の千尋と一緒に泊まりで旅行に行けるのは………

樹達に感謝してもしたりない程だ。

………まぁ、樹に礼を言うつもりはないけど。