「ちょっと涼菜? 大丈夫、暗い顔してるけど...」 その智花の声で過去の思い出から意識を 戻した私は 「ごめん、ごめん! ちょっとあの人の事思い出しちゃった」 と、おどけて見せた。 私の過去を知る智花はそれ以上深くは聞いてこない こんな子がそばに居てくれて本当に感謝してる。 じゃないと今にでも、カレへの想いで 泣いてしまいそうになるから。