中学二年、クラス替えでで友利とさくらは同じクラスになった。

良くない噂から一人ぼっちだったさくらに声をかけたのは友利だった。

友利はサバサバした性格で、男女共に人気があったので、友利がさくらに接し、仲良くした事でさくらの悪い噂は徐々に消えていった。

その頃、友利には付き合い始めたばかりの彼氏、池上亮太がいた。

昔から仲が良かった二人が互いを意識し始めたのは自然な事で、二人の付き合いを周囲も喜んでくれていた。


「友利、今日一緒に帰ろう」


「分かった」


最初の頃は二人で帰っていたが、いつの頃からかさくらが割り込むようになってきた。


「あたしも、一緒に帰ってもいいかなぁ?」


二人は内心では断りたかったが、さくらの潤んだ目を見ると断りきれなかった。

しばらくすると亮太は友利を置いて先に帰るようになった。

友利は性格から問い詰める事も出来ず、モヤモヤとした気分のまま我慢していた。

そんな時、亮太とさくらが二人でいる所を目撃してしまった。