「高い物とかだったら買えないからね!
あと、エロい事もなし!」


「エー!駄目なの?」


「駄目に決まってんじゃん!」


「…じゃ、考えとく。
期限無しっつーことでよろしく!」


それから二人で色々なアトラクションを回った。

秋菜は念願だったジェットコースターに意気揚々と乗り込んだものの、降りる時には顔面蒼白で涙目、足元がフラフラになっていた。

司はそんな秋菜を支えていたが、司も青い顔をしていた。


「…もう絶対乗らない」


ベンチに腰をかけて秋菜は震える声でそう零した。

思い出すだけで胃の辺りがキュッとなる。

激しい落差、何度もあるカーブ、そこに加わるスピード。

今まで乗ってきた物が全て違う乗り物に思える程レベルが違っていた。

司は秋菜を心配そうに隣で見ていた。