小さかったふたりも、この4月から高校1年生。






───なぁ、海音。


音も空羽も、みんな海音に追いつくよ。


ほんとうはここにキミもいるはずだった。


なんで海音だけがいないんだよ。


もう2度と4人がそろうことはない。


海音に会いたくて
足が勝手に海へむかうけれど、

やっぱり会えなくて、


そんなおなじ毎日をただくりかえしているだけ。






海音。

俺はいつか、前にすすめるんだろうか?






『海辺の約束』 END.