あのころとかわらないメンバー。


だれひとり欠けていない。


あたしの大好きな7人。


さっきまでの頭痛がうそみたいに
からだもなんだかかるい。


「あたし、みんなとカラオケにいきたい!」


そのままベッドからおりる。


「よっしゃいこうぜ!」


ぞろぞろとみんなが保健室からでていく。


あたしもみんなのあとを追って
扉の近くにいくと、
秋くんと目が合って足をとめた。


「秋くんありがとう」


あたしがそう言うと、秋くんは目を見開いたあと
やさしく笑ってくれた。


だいすきだよ。


心のなかでそっとつぶやいた。






「英麻ー!秋ー!なにしてるのー?
はやくいくよ!」


すこしはなれたところでみんながまっている。


「秋くんいこう」


そう言ってあたしは、
みんなのもとへ駆け出した。






『一方通行』 END.