ねえ、きみがすき




えっ…眩しい…


ドアを開けた先は想像していた何倍も綺麗な部屋だった。



多少散らかってる気はするけれど、特に埃っぽくないし、角部屋だからか太陽の光がいい感じに入ってきていて明るい。



部屋の真ん中で何よりも存在感を放っているのは、やっぱりグランドピアノだった。



音楽室にあるものよりは少し古そうだけど、音もしっかり鳴っているところを見ると、調律はきっちりされているのだろう。



そして、そのピアノを弾いているのが───



「……西浦、くん?」



少し斜めの角度ではあるけどこっちを向いている彼は、目をつむったままピアノを演奏していた。



あの髪色に透き通るように白い肌。きっと、間違いない。