「でさ~…って、瑚羽聞いてる?」
思考の中に入ってきた優花の声。
「え?あ、ごめん。ちょっと考えごと」
「そうだと思った〜。まあいいけど」
「ごめんって。それで、なんだっけ?」
「だから〜こないだ撮影一緒だった男子が、」
そう、彼女が言いかけたところで足が止まる。
「あっ、ちょっと待って!ごめん、あたし教室にスマホ忘れたかも!」
そうだ。さっきスマホ触ってる時にプリントが配られて、机の中にしまっちゃったんだっけ。
「優花、先帰ってて。あたし、教室戻って取ってこないと」
「待ってるよ?」
「いいよいいよ。優花このあと撮影あるって言ってたじゃん。もし遅れたらよくないから、ね?」
仕事遅刻させるとかあたし最悪な人すぎるでしょ。
