ねえ、きみがすき






──そう、この時のあたしはそんなのんきな気持ちでいた。


まさか、あんな出来事が待ってるなんて知らずに…







「瑚羽〜!今日転入生来るんだって、知ってた!?」



教室についたとほぼ同時にぶつかるみたいにして後ろから抱きつかれた。


ぎゅうっと掴まれた腕が地味に痛い…



「知らない。て言うか痛い、優花」


「あぁっ、ごめん!つい」



つい、じゃないし。

まぁもう慣れたけど。


優花こと、内海優花(うつみゆうか)は小学生の頃からの親友。


言動がとっぴょうしもなかったり、大人しそうに見えて実は結構おしゃべりさんだったりするけど、女の子らしい性格とルックスからモデルをしてる。



人気モデルだから学校に来ない日も多くて、あたしは優花がいない日は大体ひとりで過ごしてる。


念の為言うけど、別に他に友達がいないわけじゃないよ?


ただ、優花といるのが一番気楽でいいんだ、それだけ。