ブーブー……ブーブー……。
アラームが止まったと思ったら、今度は携帯のスヌーズが顔を出す。
イライラとしながら手繰り寄せた。
「誰…」
こんな朝っぱらから、なんのようだ。
「……もしもし」
「和佳菜?まだ寝てたのか?今日学校だろ、行かなきゃだめ……」
ブツリと音を立てて、通信を遮断する。
わかってる、あんたに言われなくてもそんなことくらい分かってる。
第一、今まで遅刻をしなかった回数の方が少ないあたしに今更そんなことを言わないでほしい。
なにも言ってこなかったくせに。
さらっと昨日あたしに2週間の宣告を設けたくせに。