「さて、和佳菜。決まったか?」




「…琢磨についていく」


「だろ?なら……」


「でも、明日。あなたとの約束も果たす」


綾の目を見て、そう告げた。

「約束?」


「取り付けた本人が忘れてどうするのよ。案内が終わった後、あなた達の倉庫にいく話よ」

驚いた琢磨が。

「和佳菜、お前また巻き込まれるぞ?」

なんて聞いてきたけど。

あたしは首を振るだけだ。


「もう既に巻き込まれてるわよ。これ以上逃げるより、解決策を導いた方が速いにきまってる」

そして早く、…誰も巻き込まないところに行きたい。


日本が駄目なら、今度はどこに行けばいいのだろうか。

中東の方へ飛んでみようか。