なんだか騒ぎ声が聴こえた。 ふと見ると、向こうに人だかりがある。 オラァ…なんて、声もする。 どうやら、喧嘩のようだ。 こんなところで喧嘩するなんて。 早く警察に捕まって仕舞えばいいのに。 「早く通り過ぎなきゃ」 そう独り言をつぶやいて、足早にその前を立ち去ろうと歩き出す。 「…Beast。もう終わりにしろ。これ以上は危険だ」 聞き覚えのある声に足が止まる。