『というか、みんなお酒飲んでるでしょ。誰が来るのよ』


『あ……』


おい。

そこを忘れるなよ。


『いい、一人で行く』

『そんな危ないって。和佳菜一人じゃ危険だ』

『じゃあ、どうするの。誰が迎えに来るの』



『…………』

『ね?いないでしょ。やっぱり、一人で行くよ』

渋々了承した琢磨は、その代わりに条件を出した。

『じゃ、近くにきたら連絡くれ。あの街に入る前にな』

分かった、とは言ったものの。

知らないうちにこの街に入ってしまったらしい。

どうか、絡まれませんように。


なんて、祈ってたところだ。