蒼の花と荒れる野獣


そんな人を馬鹿みたいに愛したのに、あたしは愛されなかった。

無様だと、自分でも思う。

だけどどんなに思ったって、マークを(おそらく)好きな、この気持ちは決して消えない。

あたしが驚くほどべっとりと、あたしについて離れない。

「…和佳菜」

「…え?」

「お前今、何考えてる?」


何考えてるって、…それは。

「ここにいないお前を、弄んだ男のことだろ」

「弄んだ、なんて!そんなこと、されていないわ」

「お前が自覚してないだけで、お前は弄ばれて、捨てられたんだよ」

「そんなわけない!マークはきっと、迎えに来てくれる…」



「目を覚ませ!」