それからの私達に特に大きな変化は無かった。

いつものような日常を、こなしていった。

だけど、私はセブさんと必要以上に会話をしなくなった。

彼も、出来るだけ定時で帰り、これまで以上に愛してくれるようになった。

いってらっしゃいのキスはあったけど、おかえりなさいのキスは無かったこれまでを変えて。

いってらっしゃいもおかえりなさいも、深い深いキスで、私が気絶しそうになるくらい深いキスをする決まりのようなものになった。

おかえりなさいのキスのひどい時は、そのままベッドに直行して、夕飯も食べず、シャワーも浴びず、もちろんお風呂にも入らないまま一晩中愛し合った。



…だけど、そんな日常が長く続くはずもなかった。