「ねえ、マーク」
「うん?」
「ちょっとまって?…私の話を聞いてほしいの。私、今日は貴方と1つになりたい」
彼は目を丸くして、それからふはっと笑った。
「君が望むなら、それくらいは叶えてあげる」
そうして、マークは私を引き起こして、ベットに2人で腰をかけた。
「私、最初ここに来てこれからどうなるかと思うとすごく不安だったの。この中にずっといる生活なんて、想像できなくて……」
「そうだよね、ごめんね和佳菜」
「ううん、いいの。だけどね、貴方はそれほど私の行動範囲を狭くしなかったでしょう?それがね、すごく嬉しくて…。貴方の立場を分かっていても、私をどんなに独占したくても、私に自由をくれた」
きっとその時、もう既に私はマークを好きになっていたのだと思う。
「好き、大好き。……愛してる」
途端に彼の顔は再び真っ赤になり。
「君は僕に襲えって、言ってる?」
震える声でそう聞いてきた。
「言ってる、けど」
「じゃあ、俺容赦しないけど」
「貴方はいつもそういうことを言うわね」
そうしたら、急に目の色ががらりと変わって。
「じゃあ、本気で行くから覚悟してて」
ベッドに私を押し倒すと、深い深いキスをした。