蒼の花と荒れる野獣


化粧品や、服を沢山買って、ショッピングモールの中に併設されてあるカフェでお茶をしようと、2人で入った。

丸テーブルに2人で向かい合って座ると、セブさんの携帯に電話が入った。

[すみません]

[いいわよ。出てらっしゃい]

セブが席を外すと、私はやることがなくなってしまった。

私は携帯電話を持っていない。

マークに私物を取られた中にあるのだと思う。

あった頃は便利だったけど、ない今が不便だとは思わない。

だけど暇をつぶすものがない、という意味では不便かもね。

お喋りは好きなのだけど、セブがいない今、1人で喋っていてもおかしい人にしか思われないだろうし、お金を払ってほかの店を回ろうとおもっても、そうはいかない。

だって、ほかの見張り番が私にどこに行くのかと、怪しげに聞くだろうから。

1人は寂しい。

マークは毎日早くに出かけて夜遅くに帰ってくる。

私が寝る前に帰ってくることはほとんどなくて、朝の少しの時間会うことしか出来ないから。

セブさんを連れ出して外に出られることは、すごく気が楽になるんだ。