[飛行機が取れなくて]
「貴方の自家用ジェット機でいけるでしょう?」
[最近そのジェット機の調子が悪いから、修理を頼んでるんだ。代わりにファーストクラスを頼もうと思ったんだけど。行きたい時間に飛行機がなくて]
「多少の妥協はできないの?」
[僕が納得できないものを君にさせるわけにはいかない]
そう言って聞かないけれど、本当はそうじゃないって思っている。
…ただ、乗せられないなにか特別な事情があるのだと。
それを知りたいとは思えなかった。
[…君はアメリカでなにをしたいの?]
唐突に聞かれたその質問に、戸惑わないはずがなかった。



