ベッドの横を見るとそこに靴は無い。

玄関に行ってみてもやはりない。

そして、玄関にかけてある鏡をふと見ると。



「なに、これ……」




ピンク色のバスローブに着替えたあたしがそこには映っていた。

下着は…着て、ない。


あの人が、…あたしの体を触った?

全身に鳥肌がたった。


あの人が着替えさせたの?いやそうに違いない。


あの人は…マークは、自分の部屋にお手伝いや秘書を滅多に入れないから。

どんどん寒気がしてきた。

おかしいなあ、ここは暖かいはずなのに。

気温は丁度いい。

だけど、身体は再び震えだす。