「…どうやって?」

[やけに冷静だね。君のおじさんこの世にいないかもって言ってるんだよ?]

貴方はどうやら知らないらしい。

あたしがショックを受けていることを。

それを必死で隠していることさえも。

「…そんなの、知っているわよ。あたしはやり方を知りたいの。琢磨、ああ見えて武術には長けているわよ?」

あたしは琢磨のことはこれでも信頼している。

せっかくのあたしの居場所を奪った琢磨を憎んだことだってあった。

それでもやっぱり琢磨は琢磨だから。

あたしのおじさんであることに変わりはなくて。

あたしの為にした行動だったって信じてる。


あの屁理屈ばかり並べてあたしの思考をうまく利用して自分の思う通りに事を進めさせようとする、ずる賢い琢磨がそう簡単に死ぬはずがない。

どこかでずる賢く生きている筈だ。