そうして来た、パーティー会場。
この辺りでは知らない人はいないといわれる高級ホテルの最上階らしい。
あたしはきたばかりだから、よく分かっていないけど、琢磨はそう言っていた。
車から降りると、わっとあたしに視線が集まる。
このようなことは何度かあったけど、やはりいつまでたっても慣れない。
隠れてため息をつくと、笑顔を貼り付けた。
「水島様。本日は、誠に」
「堅苦しい挨拶は必要ないでしょう?わたくしとあなたの仲よ?」
エントランスであたしを待っていた昔からの知り合いである支配人ににこりと微笑むと、失礼いたしましたと、深々とお辞儀をされた。
「最上階、でしたっけ?」
「そうです。ご案内致します」
「大丈夫よ。わたくしにはSPがいるのだし」
そう言って振り向き、琢磨に挨拶をするように促した。
「和佳菜様をお守りします、沢村です。よろしくどうぞ」
「水島様にしては、随分と少人数ですね。他にも何人かいらっしゃって居るのですか?」
「いいえ、彼1人よ」
支配人が明らかに目を細めた。



