あたしの住むマンションが見えてきた。


歩けば20分ほどかかる距離も、車なら10分もかからない。


マンションの前で静かに車を停めたので、あたしはドアを開けて降りた。


「……じゃあ」

「和佳菜」

「なによ、まだ言いたいことでも?」





「東屋と関わるなよ」