「和佳菜!」 曇り空。 今日の太陽は恥ずかしがり屋さんなのね。 そうやってふふと笑ったら、少しだけ光が射した気がした。 あらあら、情緒不安定なのかしら。 大丈夫かしら、心配ね。 なんて、やっぱり空を見上げていたら。 「わっ!」 すぐ後ろから聞こえた声にゆっくりと振り返る。