「あいつらはずっと復讐する時を狙ってたんだよ。この2年間ずーっとな。この5年間姫をつくったことがなかった獅獣がついに姫を迎え入れた。それがお前だ。どうせ、あいつらは浮かれてると思ってんだろうな」
彼らは話し出す。
まるで仁がいなくなることを待っていたかのように。
「それで?あたしを狙えば、早いと。あたしはBreakにとっての駒なのね」
「そうだろうな。それも、あいつらが1番恨んでるのは間違えなく仁だ。仁のお気に入りだと謳われてるお前が狙われるのは当たり前っちゃ当たり前なんだよ」
「それが噂ではお気に入りどころか彼女なんでしょう?ここのこと何も知らないくせによく言えるわよね」
「そんなもんだよ、大体どこも。情報だって限りがあるからな。ほぼ予測で成り立ってるさ」
「予測が外れたら大変ね」
「…だけど、彼らの予測はあながち間違えじゃねえと思うけど?」
ニヤリと口角を上げた翔の言葉があたしにはわからない。



