倉庫に入ると。
「和佳菜っ遊ぼうぜ」
翔が珍しく出迎えてくれた。
「ええ、いいわ」
よ、と言おうとしたが。
「翔、これから会議だ。綾や悠人を呼んでくれ」
「ええー、和佳菜は?」
駄々をこねた翔に仁はニヒリと笑うと。
「和佳菜も入れるから心配するな」
そう言った…。
はっ?
「え、あたし参加するの?」
今まで1度も参加しなかったのに?
「今までは関係ない出来事だったから入れなかったが、今回はお前が絡んでる可能性が高いからな」
笑った仁が再び前を向く。
絡んでいる、と言えば。
仁は、突き止めたのだろうか。
あたしの過去を、あたしがこれから為すことを。