「…明日。幹部のみでBreakと会ってくる」
ゆっくりとあたしが聞き取りやすいように、仁が喋ってくれる。
「……南と?」
真っ先に思い浮かんだのは、南。
あたしになにかと絡んでくる、あたしからしたら少し警戒しなければならない対象。
「そうだ。俺は、その打ち合わせに行ってて。さっき帰ってきたの。仁が知らなかったのはそのせい」
そしてあたしのもう一つの疑問が解ける。
そして最近話し合う時間が長かったのも、妙に南と2人で会うなと綾や仁に言われるのも、なんだか分かった気がした。
「どこでやるの?」
「向こうでという話だ」
「どっちが最初に話題に出したの?」
「向こうからだ」
あとは…と続けようとすると、どうしたと声が帰ってくる。



