「まあ、そんなことどうでもいいだろ。そういえばお前、仁の部屋に入ったんだってな」
唐突に話題を変えた綾に戸惑いつつ、ゆっくりと頷いた。
「そうだけど」
「今日は雪が降るかもな」
ははっ、乾いた笑みを浮かべる。
そこから何故いきなり天気の話に切り替わるのだろう。
「それ、どういう意味」
「どうもこうもねえよ。それだけ珍しいって話だ」
そういうと、作るのに邪魔だから出て行けと言われ、しっしと手で払う真似をする。
話しかけたのは向こうの方が先だというのになんと理不尽なことを言うのだろう。
仕方なしに出て行こうとすると、違ったメンバーが入ってきた。