蒼の花と荒れる野獣



あれって、よく見ると。


銀のバイク…?

『このボディーに一目惚れして、買ったんだ』

あたしがよく知る1人の男が、眼に浮かぶ。

確かめたい。

いや、確かめなければならない。

「仁、あの人を捕まえて」

「あいつを?そんなのちゃんと仲間が」

「この目で確認したいことがあるのよ」

「…知り合いか」


「そう…お願い」



「…和佳菜、再びさっきの作戦使えるか?」



仁はあたしにそう告げて、ビルの角にバイクを寄せた。