蒼の花と荒れる野獣


「そろそろ綾が戻ってくると思いますけど、どうしますか?貴方の立場を考えるとそろそろ帰った方がいいのでは?」


「ねえ、獅獣のお姫様。約束、忘れてないよね?」

あたしの質問には返さずに南はそうあたしに聞いた。

ああ、なんだ。

目的はこれだったのか。

言っていないのをなんで知っているんだろう。

「忘れてませんよ」

いう機会を逃しているだけで本当に言うつもりだ。

その時遠くで声がした。

「和佳菜!」


間違えなく、綾の声だ。