「お前、頭いいんだな」

「…そうねえ。勉強は好きだわ」

「はっ?勉強好き?頭おかしいんじゃねえの」

「そうかしら、新しい知識を得られるのは楽しいわよ」

「俺、ぜんっぜん勉強しないんだけど」

「ここ、一応進学校よ?」

編入試験はあるはずなんだけど。

「なんか適当にやったらできた」

恐ろしい。

適当にやって出来る人間などそうはいないものだ。

「というか、どこの学校だったの?」

「若宮(わかのみや)だけど?」

名門進学校じゃないの。

それは、受かるに決まっている。

「獅獣は大体そこだけど」

獅獣ってただの暴走族だよね?

なんだか疑いたくなるほどだった。